GENROQ 2023年1月号

激レアなスーパーカーを日常に連れ出してくれる最高峰のリフターシステム

 目の前にたたずむ2台のAMG GTブラックシリーズ。この光景だけでロベルタリフターシステムと、それを提供するロベルタファクトリーの魅力が証明される。何しろ総生産台数こそ1700台近いとされるが、日本へは53台のみの割り当てだった希少車である。こうしたレアモデルにこそロベルタが欠かせないというのは、ハイエンドカー界隈ではもはや定説だ。

 2020年に発表された同モデルは、歴代AMGの中でもっともパワフルと謳われる、最高出力730psもの出力性能を持つ。その強心臓もさることながら、ホイール支持とサスペンション機能を分離し、スプリングとダンパーストラットを下側のラテラルリングで支える、レーシングカー譲りのダブルウィッシュボーン式サスペンションを持つ。随所に用意されるエアロパーツを含めて、このフットワーク性能を犠牲にせずに、デイリーユースへ持ち出すためのキーデバイスが、ロベルタリフターシステムである。

 例えブラックシリーズが究極的なホットモデルであっても、基となるAMG GT自体は普段使いを許容するグランツーリスモである。しかし、最低地上高の低さに加えオーバーハングの長さなどで、日常の気苦労は絶えない。そんな時、ロベルタリフターシステムがあれば、スイッチひとつで瞬時に車高を上げることができる。これなら縁石や駐車場のスロープなどの段差を乗り越えることが容易になるはずだ。コンプレッサーとエアタンクからなるボックスユニットは、純正工具などの収納スペースに設置される。つまりラゲッジルームをまったく犠牲にしない設計である。ユニット自体は軽量コンパクト設計だから、重量増を最低限に抑えられる点も嬉しい。

 これは製品の完成度はもとより、開発現場を兼ねるロベルタファクトリーによる、卓越したインストール術も見逃せない。製品自体はおろか、新旧問わずあらゆるハイエンドカー、スーパースポーツを熟知した熟練マイスターが丁寧に取り付けてくれる。ボックスユニットやスイッチ類の取り付けも惚れ惚れするほど美しい。ボディや内装に手を加える必要もない上に、後付け感も皆無だ。

 今では全国各地のプロショップやチューナー、特に正規ディーラーからも駆け込み寺的な存在として親しまれている。だからといってそこに敷居の高さを感じる必要はなく、エンドユーザーが直接相談を持ち掛けてもいい。車種や仕様、そのカスタムの内容までを含めて、包括的に相談に乗ってくれて、スムーズにロベルタリフターシステムをインストールしてくれる。千葉県流山市にあるファクトリーには、いつも遠方から駆けつけたかのように他府県ナンバーが入庫していることが信頼の証だ。

 ロベルタリフターシステムは、装着してから5年間はメンテナンスフリーで使える上に、本体には10年保証(消耗品は5年)がつく。それだけ品質には自信が宿るからであり、実際巷には10年以上、使い続けているクルマがたくさんある。もはや長年の歴史と実績によって、ロベルタの品質と信頼耐久性、なにより優れた性能は証明されている。

GENROQ 2023年1月号より

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媒体名:GENROQ 2023年1月号