GENROQ 2024年3月号

メルセデスAMGを引き立てる世界で認められたリフターシステム

まるで地を這うように低いスーパースポーツカーの車高を、スイッチひとつで瞬時に上げることができれば、普段の気苦労は激減する。しかし、持ち前の走行性能をスポイルしたくはない。そんな世の声を満足させ続けてきたのがロベルタリフターシステムだ。今年の東京オートサロンを振り返っても、ロベルタリフターシステムを装着したカスタムカーは数多く見受けられた。

ここに取り上げるAMG GTブラックシリーズだけでも、今まで少なくとも7台以上がロベルタファクトリーを通じてリフターシステムの装着を終えている。希少車であることを考えると、驚くほどの装着率だ。歴代AMGの中でもっともパワフルと謳われる最高出力730%もの出力性能を有しており、サスペンションもレーシングカー譲り。なのにメルセデスAMGらしい日常性も兼ね備えた存在である。つまりはスーパーカー界隈を牽引するような走りと、デイリーユースを共存させたようなモデルだ。だからこそ、ロベルタリフターシステムは鬼に金棒である。そこには価値ある個体を後世に残すという意味合いも含まれる。路面の段差や縁石から、バンパー&スポイラー類の破損を防いでくれることはもちろん、取り付けに際して車両側の加工が一切不要だ。だからこそいつでも純正に戻せる。

とはいえ、過去に純正に戻した例など、ほぼ見受けられないようだ。利便性の高さはもとより、長期的な信頼耐久性に優れているからである。本体は10年間、消耗品にしたって5年間もの保証が付くが、実際は10年以上使い続けても不具合の出るケースはほとんどないという。もちろん、全開でサーキットを駆け抜けてもへっちゃらだ。あらゆる意味で我慢の要らない足まわりが手に入ることは、今まで数えきれないほどのVIPユーザーが身を持って体験している。「お客さまに支えられ、信頼していただけることこそが最大の財産だ」とロベルタ側は言う。そんなロベルタファクトリーからは、今日も未来へ向けて我慢の要らないスーパーカーが走り出す。

GENROQ 2024年3月号より

シーン最前線の不思議な一体感

ロベルタを軸とするスーパーカーカルチャー

マセラティMC12、MC20チェロ、そしてフェラーリSF90スパイダー。世界を代表する珠玉のスーパーカーは、そのどれもがオープンカーだ。普段はオープンエアクルージングをしながら、屋根を閉じれば世界最高峰のスポーツカーになる。その二面性を際立たせるのが、ロベルタリフターシステムだ。スイッチひとつで車高を自在に操る同システムは、スーパーカー界隈では定番の存在に。東京オートサロンのブースには実ユーザーが大勢訪れ、興味を持つ人たちも後を絶たなかった。ロベルタイズムとは、いつもユーザー目線であることを知った。

GENROQ 2024年3月号より

掲載メディア情報

媒体名:GENROQ 2024年3月号