GENROQ 2022年9月号

スーパーカーをより“万能”へ V.I.Pが指名するリフターシステム

 ロベルタリフターシステムはまるで日産GT-R(R35)のような存在だ。R35GT-Rは、その気になればスーパーカーを凌駕するほどの動力性能を秘めながら、高いユーティリティでデイリーユースを難なくこなし、その高性能を前にしたらコストだって低く抑えられている。何よりそれは、日本の優れた技術力によって結実したものだ。

 その言葉はロベルタリフターシステムにも当てはまる。これはロベルタが独自開発した高圧エアシリンダータイプのエアリフトアップシステム。これをサスペンションに組み込むことで、その車が持ちうるフットワーク性能を維持したまま、スイッチ一つで瞬時に車高を上げることが可能となる。つまりはスーパーカーらしい走りと、デイリーユースが共存できる。ロベルタの技術が存分に注ぎ込まれたものであり、サーキットなど全開走行に耐えうる強靭な構造を持ちながら、同時に軽量かつ長寿命でもある。可動部には10年もの保証が付き、実際は10年以上使い続けても不具合の出るケースなどほぼないという。

 両者がまるで寄り添うように、ロベルタファクトリーでは新車のR35 GT-R(22年式GT-R NISMO)にロベルタ本体がインストールされていた。同社での装着術もまた見もので、本体の存在を気づかせないように、そっとボディに忍び込ませているほか、時に車高調を使ったサスペンションセッティングなどもしてくれる。

 スーパーカーの定義は人それぞれ。自分だけのマイベストを愛でるのなら、ロベルタリフターシステムは頼られる相棒となる。R35GT-R以上にデイリーユースを求められるアルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオもまた、ロベルタによってその魅力がさらに際立った。非日常にあるザ・スーパーカーだけでなく、実用性を求められるような、多様なモデルにもロベルタリフターシステムはキーデバイスとなる。

GENROQ 2022年9月号より

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媒体名:GENROQ 2022年9月号